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多焦点眼内レンズ

多焦点眼内レンズとは

多焦点眼内レンズ

「なるべくメガネをかけずに」より快適な生活ができることを目指して開発されました。 平成19年に厚生労働省の承認を得て、その後にも様々な多焦点眼内レンズが登場しています。多焦点眼内レンズは、遠方と近方の広範囲にピントが合う反面、単焦点眼内レンズに比べるとピントが甘い、夜間に車の対向車などのライトがにじんで見えたりする(ハロー・グレア)などの欠点がありましたが、最近ではこれらの欠点を補う眼内レンズも登場しています。

多焦点眼内レンズの最大のメリットは、手術後にメガネを掛ける頻度が少なくなり、見える範囲や行動範囲が広がることです。裸眼で遠くと手元の距離にもピントがあうため、これまで老眼鏡を使用されていた方にとっては老眼治療も兼ねた手術になります。

多焦点眼内レンズの特徴

単焦点眼内レンズは遠く、中間、近くのどれか1点にしかピントが合いませんが、多焦点レンズは2つ以上の焦点にピントが合うレンズです。

2焦点眼内レンズ遠く、近くの2つの焦点
3焦点眼内レンズ遠く、中間、近く3つの焦点
5焦点眼内レンズ5つの焦点
※2020年9月より選択できるようになりました。
  • 【単焦点眼内レンズ】
    単焦点眼内レンズ
  • 【多焦点眼内レンズ】
    多焦点眼内レンズ
日常生活で見る距離
遠方1m~
中間50〜80cm
近方40cm
旅行:景色
旅行:景色
仕事:パソコン
仕事:パソコン
スマートフォン
スマートフォン
運転:景色
運転:景色
運転:カーナビ
運転:カーナビ
読書
読書

手術方法

医師による手技の白内障手術か、レーザー白内障手術(FLACS)が選択できます
(※レーザー白内障手術は札幌かとう眼科のみ)

レーザー白内障手術とは

合併症について

ハロー・グレアについて

多焦点眼内レンズは、単焦点眼内レンズに比べて、強い光源を見た場合にグレア(光が長く伸びてまぶしく見えること)やハロー(光の周辺に輪がかかってみえること)が起きやすくなります。個人差もありますが、数ヶ月で慣れて症状が軽くなると言われています。

  • 【術後初期】
    術後初期
  • 【数ヶ月後】
    数ヶ月後

見え方に慣れるまで

多焦点眼内レンズを通じて得られた像が脳に慣れるまで時間がかかる場合があります。そのため、単焦点眼内レンズよりも視力回復がゆっくりであることも予めご理解ください。

眼内レンズの種類

彩光会グループで使用している多焦点眼内レンズ
レンズ
外観
名称 焦点 乱視矯正 近方の
焦点距離
費用
クラレオンパンオプティクス ClareonPanoptix
クラレオンパンオプティクス

レンズの詳細

3焦点 有り 40cm 選定療養
対応
テクニスシナジー Tecnis Synergy
テクニスシナジー

レンズの詳細

2焦点
+EDOF
有り ∞〜35㎝ 選定療養
対応
クラレオンヴィヴィティ ClareonVivity
クラレオン ヴィヴィティ

レンズの詳細

EDOF なし 60〜40cm 選定療養
対応
テクニスシンフォニー Tecnis symphony
テクニスシンフォニー

レンズの詳細

EDOF 有り 50cm 選定療養
対応
テクニスマルチフォーカル Tecnis multifocal
テクニスマルチフォーカル

レンズの詳細

2焦点 無し 30cm
40cm
50cm
選定療養
対応
Intensity Intensity
インテンシティー

レンズの詳細

5焦点 無し 40cm 自由診療
レンティス Lentis
レンティス

レンズの詳細

2焦点 有り 40cm 自由診療
パンオプティクス

パンオプティクス

焦点3焦点
乱視矯正有り
近方の焦点距離40cm
費用選定療養対応

レンズの詳細

テクニスシナジー

テクニスシナジー

焦点2焦点
+EDOF
乱視矯正有り
近方の焦点距離∞〜35cm
費用選定療養対応

レンズの詳細

テクニスシンフォニー

テクニスシンフォニー

焦点EDOF
乱視矯正有り
近方の焦点距離50cm
費用選定療養対応

レンズの詳細

テクニスマルチフォーカル

テクニスマルチフォーカル

焦点2焦点
乱視矯正無し
近方の焦点距離30、40、50cm
費用選定療養対応

レンズの詳細

インテンシティー

インテンシティー

焦点5焦点
乱視矯正無し
近方の焦点距離40cm
費用自由診療

レンズの詳細

レンティス

レンティス

焦点2焦点
乱視矯正有り
近方の焦点距離40cm
費用自由診療

レンズの詳細

選定療養とは

多焦点眼内レンズ分の追加費用をお支払い頂くと健康保険と併用して治療を受けていただける制度です。

さらに詳しく

EDOF

焦点深度拡張型レンズと呼ばれ、連続的に見えることが大きな特徴です。遠方から中間距離に強く、ハロー・グレアの自覚が比較的低い眼内レンズといわれています。

多焦点レンズの種類別費用

選定療養自由診療(全額自費)に分けられます。

選定療養対応レンズの手術費用

費用=(1)+(2)
(1)多焦点眼内レンズ費用(一部の検査費用)
選定療養対応
レンズの種類 費用(片眼)
クラレオンパンオプティクス 420,000円
テクニスシナジー 350,000円
クラレオンヴィヴィティ 420,000円
テクニスシンフォニー 220,000円
テクニクスマルチフォーカル 220,000円
クラレオンパンオプティクス 乱視用 470,000円
テクニスシナジー 乱視用 400,000円
テクニスシンフォニー 乱視用 275,000円
(2)水晶体再建術(保険診療)の費用
1割 【片眼】15,000円前後
【両眼】18,000円(上限)
2割 【片眼】18,000円(上限)
【両眼】18,000円(上限)
3割 【片眼】45,000円前後
【両眼】90,000円前後

自由診療レンズの手術費用

手術費用 + 多焦点眼内レンズ費用
自由診療
レンズの種類 費用(片眼)
インテンシティー 650.000円
レンティス 550.000円
レンティス 乱視用 655.000円

※手術後1ヶ月検診込み。
※手術前の検査料(採血検査込み)で別途15,000円です。