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2026.09.24治療法

ドライアイのIPL光治療とは|マイボーム腺機能不全(MGD)への治療の流れ・費用・注意点

ドライアイのIPL光治療とは

目の乾き、ゴロゴロ感、かすみ、疲れやすさが続くドライアイ。治療の基本は点眼ですが、点眼を続けても十分に改善しない場合、原因によっては「IPL(アイピーエル)光治療」という選択肢があります。

このコラムでは、主にマイボーム腺機能不全(MGD)によるドライアイに対して行うIPL光治療について、仕組み、対象となる方、治療の流れ、費用、リスクと受けられない方を解説します。

IPL光治療とは

IPLは「Intense Pulsed Light」の略で、幅広い波長を含む光を、短い時間で肌に照射する治療法です。ドライアイの治療では、まぶたの周りの皮膚に光を当てます。

IPL光治療の機器

マイボーム腺とドライアイの関係

まぶたのふちには「マイボーム腺」という油の出口が並んでいます。ここから出る油は涙の表面に薄い膜をつくり、涙が蒸発するのを防いでいます。マイボーム腺の出口が詰まったり、油の質が変わったりする状態を「マイボーム腺機能不全(MGD)」といい、涙がすぐに蒸発してしまうタイプのドライアイの主な原因のひとつです。

IPLで期待されること

IPL光治療は、光のエネルギーによってまぶたを温め、マイボーム腺の油の分泌を促すとともに、まぶたのふちの細い血管に働きかけ炎症を抑えることで、涙の質を整え、涙の蒸発を抑えることを目指す治療です。また、MGDやものもらいの原因になる可能性のあるデモデックス(顔ダニ)を減少させる効果もあります。

効果の感じ方には個人差があり、1回で症状が落ち着くものではなく、複数回の照射を行うのが一般的です。

IPL治療後に、84%の方で涙液層破壊時間(BUT:涙の膜が崩れるまでの時間)が改善し、81%の方で自覚症状の改善がみられたと論文で報告されています。

※IPL光治療は、ドライアイ治療としての保険適用はなく、自由診療となります。

対象となる方

次のような方が、IPL光治療の検討対象になります。

  • 検査で、マイボーム腺機能不全(MGD)によるドライアイと診断された方
  • 点眼治療や、まぶたを温める・清潔に保つケアを続けても、症状が十分に改善しない方
  • まぶたのふちの赤みや、マイボーム腺の詰まりがみられる方

ドライアイの原因が涙の量の不足(涙液減少型)である場合は、点眼治療や涙点プラグなど、別の治療が中心になります。どの治療が合っているかは、検査結果をもとに判断します。

治療の流れ

  1. 検査:涙の量や安定性を調べる検査、目の表面の状態の確認、マイボーム腺の状態の観察などを行い、ドライアイのタイプと程度を確認します。
  2. 治療のご説明:適応の有無、期待できること、リスク、費用、照射の回数の目安をご説明します。
  3. 照射:メイクを落とし、目を保護するシールドやゴーグルを着けたうえで、頬、鼻、上瞼の皮膚にジェルを塗り、光を照射します。(ゴムではじかれるような痛みと眩しさがあります。)照射時間は約3分です。
  4. 照射後:まぶたのふちを圧迫して油を押し出す処置(マイボーム腺圧出)を行います。痛みが強い場合は中止することもあります。
  5. 継続:1クール(3~4週間おきに4回)以上を推奨しています。

照射後も、点眼治療やまぶたのケアを並行して続けていただきます。

費用

IPL光治療は健康保険の適用外で、自由診療となります。

内容費用(両眼)
IPL光治療1クール(4回) 28,000円
単回の場合 1回 8,000円

リスク・注意点

IPL光治療には、次のようなリスクがあります。治療前に十分ご説明し、ご質問にお答えします。

  • 施術直後からメイクはできます。
  • 施術後は日焼け止めを使用し、日焼けは避けてください。
  • 2~3日赤みやヒリヒリ感が出ることがあります。
  • 反応した色素が細かいかさぶた(マイクロクラスト)になることがありますが、1週間程度で自然に剥がれます。無理やり剥がすと治りが遅くなったり、シミになることがあります。
  • 肝斑のある方は、照射により一時的に悪化する可能性があります。

治療を受けられない・慎重に判断する方

次のような方は、IPL光治療を受けられない、または慎重に判断する場合があります。

  • 照射する部分が日焼けしている方、治療期間中に強い日焼けをする予定がある方
  • 妊娠中の方、妊娠の可能性がある方
  • 光に過敏になる薬を使用している方、光線過敏症のある方
  • 照射する部分に皮膚の病気や傷がある方
  • ケロイド体質の方
  • 日光湿疹の既往のある方
  • てんかん発作の既往のある方
  • 美容インプラントをされている方
  • 極端に色の濃い肌質の方
  • ペースメーカーを入れている方

照射後に、強い痛みや水ぶくれ、見え方の変化などがあった場合は、すぐに当院へご連絡ください。

彩光会での対応

彩光会では、ドライアイの検査と点眼治療を基本に、症状や原因に応じて涙点プラグ・液体コラーゲンの注入、IPL光治療をご提案しています。

対応院:えにわ眼科 新札幌おおたに眼科
受診方法:初回はまず診察とIPL治療のご説明を行い、施術は別日に予約をお取りいただきます。

IPL光治療について詳しくは、対応院にてご相談ください。

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