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2026.09.24手術・治療
飛蚊症のレーザー治療「レーザービトレオライシス」とは|対象・治療の流れ・費用
視界に黒い点や糸くずのようなものが浮かんで見える「飛蚊症(ひぶんしょう)」。多くは加齢に伴う生理的なもので、経過を見ることが一般的です。一方で、硝子体(しょうしたい)の濁りがはっきりしていて日常の見え方の妨げになっている場合には、レーザーで濁りを細かくしたり視線の中心から外したりする「レーザービトレオライシス」という治療法があります。
このコラムでは、レーザービトレオライシスの仕組み、対象となる方、治療の流れ、費用、リスク・注意点について解説します。
レーザービトレオライシスとは
眼球の中は、硝子体というゼリー状の透明な組織で満たされています。加齢などによって硝子体の一部が濁ったり、線維が集まったりすると、その影が網膜に映り、黒い点や糸くずが飛んでいるように感じられます。これが飛蚊症です。
レーザービトレオライシスは、YAGレーザーという眼科用のレーザーを硝子体の濁りに照射し、濁りを蒸散・細分化させたり、視線の中心から外れた位置へ移動させたりすることで、見え方の煩わしさを軽くすることを目指す治療です。メスを使わず、点眼麻酔で外来にて行います。
ただし、すべての飛蚊症が対象になるわけではありません。また、治療後も濁りが残ったり、見え方の変化を感じにくかったりする場合があります。
まずは網膜の病気がないかを確認します
飛蚊症は、網膜裂孔(網膜に穴があく)や網膜剥離の初期症状として現れることもあります。「急に数が増えた」「光が走って見える(光視症)」「視野の一部が欠ける」といった症状がある場合は、できるだけ早く受診してください。当院ではまず散瞳検査で眼底を詳しく調べ、網膜に異常がないことを確認したうえで、治療の必要性を判断します。
対象となる方
次のような方が、レーザービトレオライシスの検討対象になります。
- 飛蚊症の原因が、硝子体の濁り(後部硝子体剥離に伴うリング状の濁りなど)と診断された方
- 濁りがはっきりしていて、読書やパソコン作業、運転など日常生活で見え方の妨げになっている方
- 濁りが網膜や水晶体から離れた位置にあり、レーザーを照射できる状態の方
- 網膜裂孔・網膜剥離など、先に治療が必要な病気がない方
実際に治療できるかどうかは、濁りの位置・大きさ・形状や目の状態などを総合的に判断します。
治療の対象にならない場合
濁りが細かく広い範囲に散らばっている場合、網膜や水晶体に近い位置にある場合、網膜や硝子体に治療が必要な病気がある場合などは、レーザー治療の対象にならないことがあります。診察の結果、経過観察をおすすめすることもあります。
治療の流れ
- 診察・検査:視力・眼圧の測定と、散瞳検査による眼底検査を行い、濁りの位置・大きさと網膜の状態を確認します。
- 治療のご説明:適応の有無、期待できること、リスク、費用をご説明します。ご納得いただいたうえで、治療日を決めます。
- 治療当日:散瞳薬と点眼麻酔を行い、目に専用のコンタクトレンズを当てて、YAGレーザーを照射します。照射の所要時間は5~10分程度です。
- 経過観察:後日あらためて診察を行い、見え方と目の状態を確認します。濁りが残っている場合は、追加の照射を検討します。
費用
レーザービトレオライシスは健康保険の適用外で、自由診療となります。
| 内容 | 費用 |
|---|---|
| 初回治療 | 110,000円 |
| 追加治療 | 33,000円 |
※税込表記です。
リスク・注意点
レーザービトレオライシスには、次のようなリスクや注意点があります。治療前に十分ご説明し、ご質問にお答えします。
- 濁りが完全になくなるとは限らず、見え方の改善を感じにくい場合があります
- 治療直後は、濁りが細かく分かれることで、見える数が一時的に増えたように感じることがあります
- 一時的な眼圧の上昇や、目の中の炎症が起こることがあります
- まれに、網膜や水晶体へのレーザーの影響、網膜裂孔・網膜剥離、白内障の進行などが起こる可能性があります
治療後に「飛蚊症が急に増えた」「光が走って見える」「視野が欠ける」「見えにくさが強くなった」などの変化があった場合は、すぐに当院へご連絡ください。
彩光会での対応
レーザービトレオライシスは、YAGレーザー機器を備えた札幌かとう眼科で行っています。えにわ眼科・新札幌おおたに眼科では行っていません。
飛蚊症の診察・散瞳検査は各院で受けていただけます。診察の結果、治療の対象と考えられる場合は、札幌かとう眼科をご案内します。
- 札幌かとう眼科(札幌市東区北30条東16丁目1-7/TEL 011-780-2111) 医院のご案内